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「後処理じゃなくて、撮影時点でこの表現が欲しい。」
そう思って探し始めた。きっかけは特殊効果フィルターを使う機会があったこと。
渦巻き状に溶けるボケと、点光源に浮かぶ虹色のリング。
あの表現を自分の撮影でも使いたくなった。
同じ光学効果を持つ製品は国内メーカー品から中華系までいくつかあったが、選んだ基準は「最初の一本として敷居が低いこと」。
まずは日常的に試せる価格帯で、表現の幅を体感したかった。
届いたのはNeewerの82mm Hole Effectだ。
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開封と第一印象
届いた箱は思ったより小さい。82mm径で厚みは約1.5cm。
金属枠にプリズムガラスが埋め込まれた構造で、見た目は普通のフィルターと変わらないが、光にかざすとガラス面に特殊な加工が施されているのが分かる。
手に持ってみた82mmフィルター。思ったより軽い。
レンズに付けてみてすぐに分かるのは、これは付けっぱなしにはできないということ。
出っ張った形状でレンズキャップが付かない。
かばんから出して、使うときだけレンズの前にかざして、使わないときはポケットにしまう。
このフィルターとはそういう付き合い方になる。
装着するよりも、手でかざして角度を調整する方が自由が利く。
虹の位置を画面上で動かせるのは、この使い方の大きな利点だ。
光の条件でここまで変わる
プリズム方式のフィルターは、光の当たり方で効果が劇的に変わる。
試した条件ごとに印象をまとめる。
曇りの屋外。 順光で撮ると効果はほぼ出ない。
「本当に効いてるのか?」と思うレベルだ。被写体を動かしてサイド光寄りにすると、周辺から渦巻き状のボケが現れ始める。
光源が弱いと虹色リングは出にくいが、そのぶん自然な溶け方になるので、派手柄が苦手な人にはむしろうちの条件が合うかもしれない。
木漏れ日。 これが一番面白い。点光源が小さいほど虹のリングが細くシャープに出る。
背景が暗めの場所を選ぶとリングが浮かび上がって見える。絞りはF4〜5.6がバランスが良い。
開放に近づけると渦が柔らかくなりすぎ、絞りすぎると効果が薄まる。
夜景。 街灯やネオンが虹色のリングに変わる。色とりどりの光がいくつも出現して、これはこれで別種の楽しさがある。
光源の色がそのまま虹の色になるので、青いネオンなら青いリング、暖色なら暖色のリングになる。
AFはときどき迷うので、夜景ではMFに切り替えた方が確実だ。
青い蝶のネオンが渦巻きボケに変わり、リング状の虹色の光を放っている。
逆光。 効果が最も際立つ条件。被写体の輪郭に光が回り込み、周囲が渦を巻く。
ただしやりすぎると被写体が負けるので、フィルターを少し傾けて光の量を調整すると良い。
強い光源ではフレアも出るので、それを含めて構図を考えるのも面白い。
逆光で撮影した教会の尖塔。背景が渦巻きボケになり、虹色のリングがアクセントになっている。
買ってみてどうか
同じプリズム方式なら、基本の光学効果に大きな差はない。
どちらを選んでも、光を読む力と構図のセンスが結果を決める。
このフィルターで一番良かったのは、「付けっぱなしにできない」という制約のおかげで、使うたびに光の条件を意識する習慣がついたことだ。
特殊フィルターは面白い。一本手に入れると、また別の効果も試してみたくなる始末だ。
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