朝のルーティンに潜む小さなノイズ
今朝、冷蔵庫から豆乳を出して、いつものようにマグカップで温めていた時のことだ。棚からハチミツを取り出そうとして、ふと手が止まった。
「……あれ、これってダメなんだっけ?」
脳の片隅にある古い記憶の箱から、いつか誰かに聞いた「大豆とハチミツは食い合わせが悪い」という不確かな情報が、ノイズみたいにザリザリと蘇ってきた。せっかく「健康にいいことしてる自分」に浸っていたのに、一瞬で「毒を盛る自分」に変わる、あの妙な不安感。
まさに、朝からハニートラップ(笑)。
結局、レンジの音をバックにスマホで検索することになった。
今回の調律ポイント
「危険」のピントを合わせ直す
調べてみると、なんのことはない。
「ハチミツを加熱すると毒素が出る」というインドの古い教え(アーユルヴェーダ)や、「赤ちゃんにはNG」という鉄の掟が、どこかの伝言ゲームで混ざり合って、大人向けの「なんとなく怖い話」として漂っているだけだった。
爆発するわけでも、猛毒に変わるわけでもない。
スマホの画面を閉じながら、自分がいかに「誰かの言葉」というピントのボケた情報で、朝の気分を左右されているかに気づいて、ちょっと苦笑いしてしまった。
実践者の調律:私なりの「落としどころ」
ただ、せっかくなら一番美味しい状態で、納得して飲みたい。
そこで、私はこれからの運用ルールを以下のように「調律」することにした。
1. 温度のシャッターを切るタイミング
アツアツの沸騰した豆乳にハチミツを即投入しない。ちょっとだけ待って、飲めるくらい(60度くらい)になってから溶かす。その方が、ハチミツの繊細な香りがちゃんと立って、身体にも優しい気がする。
2. 「正解」より「体感」を現像する
ネットが「OK」と言っても、自分が飲んでみて喉がイガイガしたり、お腹が張るなら、それが私にとっての「NG」。他人のエビデンス(客観データ)より、自分の内臓の声(主観体験)を優先することにした。
迷っているあなた(と、また不安になっちゃった未来の私)へ
もし、この記事を検索で見つけて「え、結局どっち?」と思っているなら、大丈夫。大人が楽しむ分には、医学的に何の問題もない。混ぜた瞬間に何かが起きるなんてことはないそうだ。
ただ、熱すぎる豆乳にドボドボ入れるより、少し冷ましてから入れる方が、風味も壊れないし「調律」が取れてて美味しいよ、とだけ伝えておきたい。
「危ないらしいよ」なんてボケた言葉で、目の前の一杯を諦めるのはもったいない。人生のアルバムを雑に閉じないために、私は明日も、適温の豆乳にハチミツを一匙垂らすつもりだ。