カメラと

カメラと日常の覚書

カメラを持って日帰り旅に出よう——旅スナップで大切なたった一つのこと

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雨の箱根へ、日帰りバスツアーで出かけた。カメラは持った。ほとんど使わなかった。

遊覧船が窓の向こうを通った。シャッターを切る。指紋と水滴と隣の席の肩が写っただけだった。
箱根神社の石段も同じ。ブレた。

撮れなかった。

でもそれでよかった。

むしろ、その「撮らなかった」時間の方が、記憶に残っている。

土産屋の前に立つ青い傘。雨粒が傘を伝い、濡れた歩道に箱根の静けさが広がる。
青い傘が切り取った雨の箱根。何も撮らなかった時間が、一番落ち着いた。

旅スナップで大切なのは、たった一つだ。

写真を目的にしない。

旅のために写真を撮るのではなく、旅の流れの中に身を置く。
カメラを構えるより先に、その場の空気に触れる。

雨上がりの道を駅へ向かって歩く後ろ姿。
風祭駅へ歩く後ろ姿。

ふとした時に取り出す。

準備万端の構えではなく、日常の延長で瞬間を切り取る。
「撮らなきゃ」が先行すると、視野が狭くなる。

こだわりを解放する。

完璧な光や構図を求めない。その場の空気感を、雑なまま受け入れる。
雨の日は雨の日なりの写り方がある。

バスの窓越しに撮影した芦ノ湖の遊覧船。窓ガラスの指紋と雨粒が写り込み、船は霧に霞む。
窓越しに撮った一枚。失敗だけど、この日の空気が詰まっている。

日帰りでカメラを持って出る。

限られた時間だからこそ、こだわらない姿勢が写真の質を上げる。
一日という制約が、かえって自由にする。

バスの車窓から見えた箱根神社の石段。雨粒にピントが合い、撮りたかった鳥居の反対側。。。
神社の石段も、ブレた。でもこれはこれで、その日の記録だ。

私は、日帰りで出かける時はカメラを持っていくことにしている。
撮るためではなく、撮らない選択をするために。

同じ日、同じバスツアーで立ち寄った山のホテルのバラ園の話は、別の記事で書いた。 ryo-camera.com


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日帰りにカメラを持ち出すのにちょうどいいのが、K&F CONCEPTのショルダーバッグ。

頂いたものだが、これが小さなカメラ一つを入れて出かけるのに本当に丁度いい。
バッグの中でカメラが眠ったままでも、持って出るハードルを下げてくれる。