導入文:
こんにちは!カメラマンのりょうです。
Lightroom Classicでの現像作業。皆さんは普段、どのように行っていますか?マウスとキーボードでの操作が基本ですが、私も含め、多くの方が「もっと直感的に、もっと速く作業できたら…」と感じているのではないでしょうか。
そんな私たちの強い味方、それが「MIDI2LR」です。物理コントローラーを使って、まるで楽器を演奏するように現像できるこのプラグインは、一度使ったら手放せない“神ツール”ですよね。私も日々、その恩恵にあずかっています。
そしてこの度、そんなMIDI2LRがバージョン6.2.0.1へアップデートされました!今回のアップデートは、Lightroom Classicの最新機能(バージョン13.0以降)にがっつり対応した、まさに「待ってました!」と言いたくなるような内容です。
この記事では、新しく追加された機能や改善点、バグ修正について、詳しく解説していきます。このアップデートが、あなたの現像ワークフローをどれだけ快適にするか、ぜひ最後までご覧ください!
まさか、こんなところまで!?Lightroom最新機能への対応が神すぎる!
MIDI2LRがなぜ「神プラグイン」と称されるのか。それは、Lightroom Classicの膨大な調整項目を、物理的なノブやフェーダー、ボタンに割り当てることで、直感かつ高速な現像作業を可能にするからです。しかし、Lightroom Classicも日々進化し、新しい機能が追加されていますよね。今回のアップデートは、まさにその最新機能への「完全対応」が最大の目玉です。
特に注目したいのは、Lightroom Classic 13.0以降で追加されたHDR(ハイダイナミックレンジ)機能とレンズブラー機能への対応です。これらの強力な機能を、手元で直感的に操れるようになるのは、現像体験を次のレベルへと引き上げてくれるはずです。
HDR機能への完全対応で、SDRレンディションも自由自在!
Lightroom ClassicでHDR編集ができるようになったのは本当に画期的なことですが、そのHDR画像をSDR(標準ダイナミックレンジ)ディスプレイでどのように表示するかを調整する「SDRレンディション設定」の操作は、意外と細かい作業が必要です。特に、通常の写真と比べて調整項目が多岐にわたるため、マウスでの微調整は手間がかかりがちです。
今回のMIDI2LRのアップデートで、このSDRレンディション設定が物理コントローラーで調整できるようになりました!私の場合は、風景写真でHDRの広大な階調を活かしつつ、ウェブ公開やSNSでの共有を考慮してSDRでの見栄えを調整する際に、この機能が非常に役立ちます。例えば、夕焼けのハイライトが飛びすぎないよう、SDRレンディションの「ハイライト」や「明るさ」をフェーダーで微調整すれば、細かなニュアンスも瞬時に再現できます。
- HDR編集モードの有効/無効:
- ボタン一つでHDR編集モードのオン/オフが切り替えられます。
- SDRレンディション設定(スライダー調整):
- ハイライト彩度 (Highlight Saturation)
- 明るさ (Brightness)
- 明瞭度 (Clarity)
- コントラスト (Contrast)
- ハイライト (Highlights)
- シャドウ (Shadows)
- 白レベル (Whites)
- これら全ての項目がMIDIコントローラーのノブやフェーダーで、直感的に調整できるようになりました。マウスで細かくドラッグする必要はもうありません。
- 各設定のリセット:
- それぞれの項目に対応するリセットボタンも追加されています。
レンズブラー機能もMIDIコントローラーで操る時代に!
Lightroom Classicの「レンズブラー」機能は、被写界深度のコントロールに革命をもたらしましたよね。AIが深度を推定し、後からボケを調整できるこの機能は、特にポートレートや物撮りで強力な効果を発揮します。これまではマウスでクリックして、各スライダーを動かして…と操作していましたが、今回のアップデートでその操作性も劇的に向上しました。
私は植木屋として自然を扱う中で、奥行きや立体感の表現がいかに重要かを肌で感じてきました。レンズブラー機能は、写真にその「奥行き」を後から自在に加えることができる点で、私のクリエイティブな表現の幅を大きく広げてくれます。
特に感動したのは、ボケ形状(Bokeh Type)が物理コントローラーで選べるようになったこと。例えば、ポートレートで「円形」の柔らかなボケから、より個性的な「リング」や「バブル」へ瞬時に切り替え、被写体の雰囲気や背景の光との調和を試行錯誤する際に、この機能は計り知れない威力を発揮します。マウスでドロップダウンメニューを開いて選択する手間がなく、まるで本物のレンズを交換するような感覚でボケを調整できるのは、まさに「直感」そのものです。
- レンズブラーパネルの表示:
- ブラーの適用/解除:
- ブラー量とハイライトブーストの調整:
- レンズブラー量 (Lens Blur Amount): ボケの強度を調整。ノブで滑らかに変化させ、最適なぼかし具合を探れます。
- ハイライトブースト (Highlights Boost): 焦点の合っていない光源(玉ボケなど)の明るさを調整。背景の光のきらめきを自在に演出できます。
- これらもノブやフェーダーでスムーズに調整可能です。
- ボケ形状の選択:
- これは本当に驚きです!
- アナモルフィック (Anamorphic)
- 5枚羽根 (5-Blade)
- 円形 (Circle)
- リング (Ring)
- バブル (Bubble)
- これらのボケ形状を、MIDIコントローラーのボタンやロータリーエンコーダーで切り替えられるようになりました。作品の雰囲気に合わせて、瞬時にボケの個性を変更できます。
- ブラー深度の可視化:
- 深度マップの表示/非表示も切り替え可能です。ブラーがどのように適用されているか、視覚的に確認しながら調整できます。
その他の新機能・コマンドで、さらに細やかな調整が可能に!
上記以外にも、細かながらもワークフローの効率化に貢献する新コマンドが追加されています。
- ローカル補正コマンドの拡充:
- ポイントカラー、メインカーブ、赤/緑/青カーブ、粒子(グレイン)、彩度調整、トーンの色相/彩度/輝度など、マスクを使って行う局所的な調整がさらに細かくMIDIで制御できるようになりました。特定の場所だけを調整したい時に、より直感的に作業を進められます。
- マスク機能の拡張:
- 「風景」におけるマスクが利用可能になりました。よりスマートな選択範囲の調整が可能になります。
- その場でのスライドショー機能:
- 「表示」サブメニューにある「Impromptu slideshow」コマンドが追加。クライアントへの簡易的なプレゼンや、複数枚の写真を素早く確認したい時に便利です。
地味だけど確実!ワークフローがさらにスムーズになる改善点
大きな新機能に目が行きがちですが、日常使いにおいて地味に効いてくるのが「改善点」です。今回のアップデートでは、いくつかの重要なパフォーマンス改善が含まれています。
- Lightroomとの通信速度の向上:
- MIDI2LRとLightroom Classic間の応答速度が改善されました。操作した時のタイムラグが減り、よりストレスなく作業を進められるようになるでしょう。
- 起動時のキーワード読み込み速度の向上:
- Lightroom Classicを起動した際のキーワードの読み込みが高速化されました。大量のキーワードを扱っている方には、起動時の待ち時間短縮は嬉しいポイントですね。
私自身、以前システムエンジニアとして様々なシステムのパフォーマンス改善に携わってきましたが、目に見えにくいこうした「通信速度」や「読み込み速度」の改善こそが、日々の作業効率に大きな影響を与えることを知っています。一つ一つは小さな差かもしれませんが、積み重なれば膨大な時間の短縮に繋がります。秒単位の短縮が、年間では何時間、何十時間という大きな差になることを、私は身をもって知っています。
地味に嬉しい!安定性と利便性を高めるバグ修正
不具合は感じていなくても、実は裏で改善されていることも多々あります。今回のアップデートでは、いくつかのバグ修正も行われ、より安定した動作が期待できます。
- macOSでの終了時クラッシュの修正:
- macOS環境で、MIDI2LRが稀に終了時にクラッシュする問題が修正されました。これはmacOSユーザーにとっては非常に安心できる修正ですね。
- Windowsでのキーボード言語識別改善:
- Windows環境におけるキーボード言語の識別処理が改善されました。これにより、特定のキーボード設定での不具合が解消される可能性があります。
- 軽微なバグ修正と翻訳の修正:
- ほとんどのユーザーには気づかれないレベルの細かなバグも修正され、翻訳もいくつか修正されています。
こうした細やかな修正は、開発者の方々のユーザーへの配慮と、より完璧なツールを目指す姿勢の表れだと感じます。
まとめ:あなたの現像ワークフローを次のレベルへ!
今回のMIDI2LRバージョン6.2.0.1へのアップデートは、Lightroom Classicの最新機能に完全に対応したことで、物理コントローラーでの現像ワークフローをさらに強力に、そして快適にするものです。
特に、HDRのSDRレンディション設定や、レンズブラーの量調整、そしてボケ形状の選択までが物理コントローラーで直感的に行えるようになったのは、本当に画期的な進化です。マウスでクリックして、スライダーを動かして、と行っていた作業が、手元のノブやボタンで瞬時に行える。これは、作業効率だけでなく、現像そのものの楽しさを何倍にも高めてくれます。
私自身、植木屋として自然を扱う中で、五感を使い、対象と一体になる感覚を大切にしてきました。MIDI2LRの物理的なノブやフェーダーを操作する感覚は、まさにその感覚に通じます。まるでカメラを構えるように、あるいは絵筆を走らせるように、現像作業と一体になれる喜びを感じています。このアップデートは、私たち写真家のクリエイティブな感性をさらに刺激し、表現の可能性を広げてくれるでしょう。
普段からMIDI2LRを使っている方はもちろん、まだ試したことがないLightroomユーザーの方も、この機会にぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。このツールが、あなたの現像ワークフローを、よりスムーズで、よりクリエイティブな、次のレベルへと引き上げてくれるはずです。
MIDI2LRのダウンロードはこちらから!
MIDI2LR公式GitHubリリースぺージ
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【執筆者(りょう)より】
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます!
MIDI2LRは、まさに「縁の下の力持ち」として、私の現像作業を支えてくれているツールです。今回のアップデートは、日々の作業がさらに快適になる予感がして、今からワクワクしています。特に、ボケ形状を物理ボタンで切り替えられるのは、最高に「クリエイティブ心をくすぐる」機能ですよね!
皆さんの現像ワークフローで、MIDI2LRがどんな活躍をしているか、あるいは今回のアップデートで「ここが嬉しい!」と感じた点があれば、ぜひコメントで教えてくださいね。MIDI2LRの導入で現像作業がどれだけ変わったか、ぜひ共有し合いましょう!
いつも応援ありがとうございます!
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