カメラと

カメラと日常の覚書

見た目って本当に大切? 実証科学バラエティー番組から見えた、ちょっと複雑な「見た目」のチカラ

先日、NHKプラスでちょっと変わった番組を見つけました。その名も『百聞はジッケンに如(し)かず 世界を理解したかったら、ジッケンして観察しよう!』。実証科学バラエティーというだけあって、色々なことを実際に実験して検証する、なかなか面白いコンセプトなんです。

今回のテーマは「人は外見によってどれほど変わるのか」。私たちはどれくらい「見た目」に左右されているのか? 興味津々で見始めたのですが、番組構成のテンポの良さや、心地よいストーリー展開とは裏腹に、終わった後、なんだか色々なことを考えさせられてしまいました。

www.nhk.jp

実証実験から見る「見た目」の影響力:番組と個人的見解のズレ?

番組では、以下の2つの実験が行われていました。それぞれの実験結果について、番組的な解釈と、あくまで個人的な感想を織り交ぜてご紹介します。

1. 子供たち、消防士コスプレで綱引き対決!

  • 目的: 服装とモチベーションが、運動能力に与える影響を検証する。
  • 方法: 小学生くらいの子供たちに綱引きをしてもらう。
    • 最初は通常の状態で行い、一方のチームが連敗。
    • 連敗したチームに消防士のコスプレをさせ、消防士さんの活躍VTRを見せて「モチベーション」を注入。
    • 再度綱引きを行い、勝敗の変化を観察。
  • 結果: 同じ運動着で3敗したのち、消防士コスプレ後の3戦。。。最後に奇跡の1勝をあげた。
  • 番組的解釈: 服装と思考、モチベーションの変化が、最後の勝利につながった!
  • 個人的見解: うーん…6戦中、最後の1勝だけというのは、確率的には16,6%。これをどう見るか??正直「たまたま」だった可能性も否めない…(笑)。番組的には大成功!といった雰囲気でしたが、どうしても「誤差」という言葉が頭をよぎってしまいました。でも、見た目を変えることでモチベーションを高めようという試みは、すごく面白いと思いました。統計的に有意な差が出たとは言えないまでも、心理的な影響があった可能性は否定できません。

2. 将棋好きおじさん、プロ棋士になりきり対AI戦!

  • 目的: 服装、環境、食事が、知的作業能力に与える影響を検証する。
  • 方法: 将棋好きのおじさま達に、プロ棋士さながらの衣装をまとい、対戦場所もの部屋を用意。さらに、棋士が食べているのと同じ出前を用意して、将棋AI(自分たちのレベル+2!)と対戦してもらう。
  • 結果: 勝敗は参加者によって異なり、明確な傾向というよりも希望的観測だったような。。。ただ、3人のおじさまのうち、お一人は普段より良い結果を出せたとのこと。子供の綱引きの16,6%から比べると33,3%で信用できる結果か??といっても分母が少ない💦
  • 番組的解釈: プロ棋士の服装や環境を再現することで、集中力が高まり、普段以上の力を発揮できた人もいるはず! 特に、好成績を残せた最後の一人は、見た目の効果を実証する良い例でしょう!
  • 個人的見解: 結果は、うーん…正直「気分次第」な感じ(笑)。3人中1人の好成績となると、お上りさんや場の雰囲気で気分良くなっちゃうタイプの人のみ?が好結果だったりしないのだろうか?など、「誤差」と捉えてしまっても良いのかな、と思ってしまいます。でも、プロの気分を味わえたのは間違いないでしょう! 惜しくも将棋AIで敗退してしまった2名も通常とは異なる活躍があったそうなので、重要なのは、戦績ではなくその過程において外見の変化が、知的作業能力に直接影響を与えるというよりも、気分転換やモチベーション向上に繋がったということかもしれません。

ルッキズムへの反感と、それでも大切にしたい「見た目」の理由

これらの実験を見て、改めて「見た目」が持つ力って、一体何なんだろう? と考えさせられました。最近よく耳にする「ルッキズム」という言葉。外見至上主義への批判ですよね。確かに、人を外見だけで判断するのは、決して正しいことではありません。

ただ、正直な気持ちを言うと、もし全く同じサービスを受けられるのであれば、私はきれいな店舗を選びたいと思ってしまいます。例えば、同じ味のラーメンを食べるなら、清潔感のあるお店で食べたいですよね。それは、見た目が安心感や信頼感に繋がるからかもしれません。

つまり、行き過ぎたルッキズムには反感を覚えつつも、やっぱり見た目は大切なんだと思うんです。第一印象はもちろん、清潔感や、その場所・状況に合った服装であるか、など、相手に不快感を与えない最低限のマナーとしての「見た目」は、重要だと感じます。

外見は、自分自身を変える「きっかけ」になる?

番組では、外見を変えることが、本人を変える「きっかけ」になるとも語られていました。外見を意識することで、自己肯定感が高まったり、行動が変わったりするんですね。それは、見た目が自信につながるからかもしれません。

外見が及ぼす影響は、見ている他人だけでなく、自分自身にも及ぶ可能性があるという点が面白いと思いました。外見を意識することで、内面にも変化が生まれる。そんな可能性を秘めているのが、「見た目」というものなのかもしれません。

まとめ:トータルで自分を高めていく

結局、本当に大切なのは、外見だけでなく、内面も磨き、トータルで自分を高めていくことだと思います。外見を整えることを、そのための第一歩にするのも良いのかもしれませんね。見た目を意識することは、自分自身を大切にすることにもつながるのかもしれません。

この番組を見て、外見について、色々な角度から考えることができました。科学的な根拠を示すのは難しいけれど、見た目が及ぼす影響は、確実に存在する。そう感じさせてくれる、興味深い実証科学バラエティーでした。ただ、番組を鵜呑みにせず、批判的な視点を持つことも大切だな、と改めて感じた次第です。皆さんは、どう思いますか?

キーワード: 実証科学バラエティー実験外見見た目第一印象自己肯定感将棋AI出前綱引きモチベーションルッキズム服装心理運動能力知的作業能力番組的解釈個人的見解誤差批判的視点