1. はじめに:庭仕事が生んだ、予測不能な出来事
皆さん、こんにちは! 日常生活って本当に予測不能ですよね。私も「たかが棘」と侮っていたら、まさかの大騒動に巻き込まれました。左手の中指に刺さった一本の棘が、私が楽しみにしていたイベントを諦めさせ、病院へ駆け込む羽目になったんです。
2. 幻のOMシステム・トークショー:夢へのカウントダウン
事の発端は、近々開催されるOMシステムのトークショー。フィルムカメラ時代からOMシステム(OM SYSTEM、旧オリンパス)を愛用している私にとって、これは夢のようなイベント。メーカーの方から直接話を聞けるなんて、こんな機会は滅多にありません。
「よし、明日は絶対に最前列を確保して、熱い想いをぶつけてくるぞ!」
そんな意気込みも束の間、トークショー前日、庭の植木が伸び放題になっていることに気づきました。
3. 指先に走る悪寒:小さな棘が引き起こす大惨事
「明日のために、今日のうちに綺麗にしておこう!」
軽い気持ちで庭の手入れを始めたのが、全ての始まりだったのです…。
「チクッ…」
左手の中指に、何かが刺さったような鋭い痛み。見てみると、小さな棘が深々と突き刺さっています。最初は軽く考えていましたが、時間が経つにつれて痛みは増し、指を動かすたびにズキズキと響いてくる始末。「これは自分では無理だ…。明日のトークショーは諦めるしかないか…」と、打ちのめされました。
4. 戦場と化した皮膚科:美少女とスマホ男の狭間で
翌朝、泣く泣くOMシステムのトークショーを諦め、近所の皮膚科へ。藁にもすがる思いで病院の扉を開けたのですが、そこに広がっていたのは想像を絶する光景でした。
「ここは本当に病院なのか…!?」
待合室は人で溢れかえり、まるで戦場のよう。座る場所はおろか、立つ場所を確保するのも困難なほどの混雑ぶり。
(こりゃ、相当時間がかかりそうだ…)
ここの皮膚科にはアプリが導入されており、診察の待ち時間を確認できるシステムがあることに気づく。がすでに随分と順番が進んでいたので院内で待つことにしつつも、座って待つ場所がないことに絶望しかけていたその時、美少女が現れ、なんと席を譲ってくれたんです!疲労困憊だった私は、彼女の優しさに心から感謝。
しかし、束の間の休息もつかの間、私の真後ろにスマホ男が現れたんです。彼は、私の頭のすぐ近くでスマホを操作し始め、動画を熱心に見ている様子。まるで無言のプレッシャーをかけられているようで、落ち着いて待つことなどできません。スマホの影が目の近くでふらふらとして、イライラ…。
5. 病院からの脱出劇:トイレは緊急避難場所!?
(いやいや、試練はまだまだ続くのか…)
スマホ男からの無言の圧に耐えきれなくなった私は、意を決して、その場を脱出することにしました。
「すみません、ちょっとトイレに行ってきます…」
そう言い残し、トイレへ。しかし、もちろんトイレに行くつもりはなく、別の場所に移動。落ち着ける安息の地を求めて、空いている待合スペースを探し回る羽目になったのです。
こんな時、どうしたらいいのでしょう???
モヤモヤとしながらその場を後にしました。
6. スリリングな診察室:先生、場所を見失わないで!
そんなこんなで、ようやく私の番号が呼ばれました!
「先生、ここなんです!!」
期待を胸に、患部である左手中指を先生に差し出した私。しかし、先生は私の指をじっと見つめ、不思議そうな顔でこう言ったんです。
「ん? どこ??」
えっ… まさかの場所確認!?
黒い影か目を凝らせば見える程度。
場所がズレているはずはないのに、先生には棘が見えていないらしい。
たしかに、自分は痛みのせいで、はっきりと芭蕉が分かるが客観的には難しいかも。
先生は、大きなルーペを取り出し、左手中指をじっくりと観察し始めました。そして取り出したのは、なんと両刃カミソリを半分に折ったもの。それを湾曲させて、少しずつ皮膚を削り取っていくではありませんか!
(お、さすが先生! ルーペもあるし、これで安心だ!)
と思ったのも束の間、先生は時々ルーペを置いて、カミソリに持ち替えるんです。そして、カミソリを手に取ると、またルーペで場所を確認…。
(ちょっ、先生!場所、見失わないでー!! カミソリで削る場所、間違えないでくださいよー!!)
その光景は、まるでスリリングなゲームを見ているよう。自分でも場所がわからなくなるほど見つけづらい棘を、ルーペとカミソリを交互に持ち替えながら探していく先生。見ているこっちがハラハラしてきます。うっかり違うところを削られやしないかと、心臓がバクバク。
何度か患部を削ってもらううちに、だんだん辛くなってきたので、目線をそらしてやり過ごすことに。そして、ついにその時が来ました!
「はい、取れましたよ」
先生がそう言い、見せてくれたのは、まるでかかと削りで出たような、たくさんの皮膚の残骸。その中に、茶色い小さい棘が埋まっているのを確認できた時、私は心の中でガッツポーズを決めたのでした。
7. 薬局という名の最終関門:アンケートはもう勘弁!
皮膚科での治療を終え、処方箋を持って薬局へ向かった私。しかし、そこでもまた、長蛇の列が待ち構えていたのです。
薬局の中も混んでいて、まずは座る場所を確保するのが至難の業。やっと呼ばれたと思ったら、アンケートへの協力依頼。
(えっ、まだ待つのか…)
アンケートに答えると、再び番号札を握りしめ、ひたすら待ち続けることに。ようやく薬を受け取り、化膿止めの軟膏を手に入れたときには、心身ともにへとへとでした。
8. 教訓:「備えあれば憂いなし」
今回の「棘との格闘」を通して、私は改めて「備えあれば憂いなし」という言葉の重みを痛感しました。庭仕事をする際は、ちゃんと手袋を着用するべきだったんです。小さなケアを怠ったせいで、貴重な時間とお金を無駄にしてしまっただけでなく、楽しみにしていたOMシステムのトークショーにも参加できなくなってしまいました。(後日、別の機会に参加できたのは、また別の話…)
9. まとめ:小さくても油断大敵!
どんなに小さなことでも、油断せずにしっかりと対策を講じることが大切だと改めて感じました。皆さんも、日々の生活の中で小さなケアを心掛け、快適な毎日を送ってくださいね。そして、万が一私のように「指先の小さな反乱」に見舞われてしまったとしても、今回の私の体験談を思い出して、少しでも笑って乗り越えていただけたら嬉しいです。
いつか、OMシステムのカメラを片手に、美しい風景を撮影できる日を夢見て、これからも小さなことからコツコツと頑張っていきたいと思います!