カメラと

カメラと日常の覚書

式典撮影でストロボは嘘をつく。卒業式・入学式の前に知っておくこと。

卒園式を終えて走り出す、甥っ子姪っ子の元気な後ろ姿
卒園おめでとう。 その足取りを、ずっと信じている。

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先月は甥っ子と姪っ子の卒園式だった。

前日の夜、妹から連絡が来た。 翌日の本番まで、時間は数時間しかない。 念のためにと、自宅でストロボのテストを始めた。

そこから、長い夜になった。

今回の調律ポイント

最初に使ったのはTT350だった

クリップオンストロボ自体が久しぶりの登場だ。

まずGODOX TT350を持ち出した。 シャッタースピードの上限が上がらない。 HSSボタンの押し忘れだった。 ホワイトバランスもケルビン指定のままになっていた。

前日だからこその茶目っ気とでもいうべきか? 久しぶりとはいえ、こういうのは、やってみて気づく。

設定を直して、TT600に切り替えた。 ここからがよくわからなかった。

同じ設定なのに、光ったり光らなかった

「同じ設定してるのに、光ったり光からなかったり。 よくわからない。。。」

電源をオンオフしただけで、HSSが効いたり効かなかったりを繰り返す。 1/500秒で切るたびに、画面端に黒い帯が入る。幕切れだ。 かと思えば次は普通に撮れる。 また次でダメになる。

TT350では出るプリ発光が、TT600では出ていないことも気になった。

接点不良を疑った。グラつきはなかった。 OM-1との相性問題を疑った。 RCモードの干渉を疑った。 ファームウェアを疑った。

原因の候補だけが増えていった。

TT600が直った。それでも信頼しなかった

再度チャレンジしたら、1/1000秒でも幕切れしなくなった。

直った理由は、今も特定できていない。 接点が偶然ジャストフィットしたのかもしれない。 RCモードをOFFにしたのが効いたのかもしれない。 通電時間の問題だったのかもしれない。

「直った」は事実だ。 でも「なぜ直ったか」がわからない以上、 「また同じことが起きない保証」もない。

本番は甥っ子と姪っ子の、一生に一度の卒園式だ。 機材の気まぐれに賭ける気にはなれなかった。

結論:ほぼノンストロボで臨む

TT350Oをカメラに直付けした。 モードはTTL。調光補正は-3.0。 目的はキャッチライトだけだ。 顔を明るくするためではなく、 瞳に小さな光の点を入れるためだけに使う。

あとはOM-1のダイナミックレンジと、 現像でどうにかする。

これが前日夜の結論だった。

TT600を使わない。X3も使わない。 複雑な通信をしない。幕切れが起きる余地をなくす。 機材のことを考える脳みそを、全部二人の表情に使う。

保育園裏、神社での本番

甥っ子と姪っ子はよく動いた。 変顔しかしない時間もあった。 落ち着きがなかった。 それがあの年齢の本当の姿だから、 それを撮るしかない。

ストロボは一度もトラブルを起こさなかった。 TT350Oを弱く焚きながら、 OM-1の連写で表情を追った。

前日の長い夜は、無駄ではなかったと思っている。

次の式典撮影の自分へ

卒業式でも入学式でも、式典は一発勝負だ。

前日テストは必要だ。 ただし「動いた」は「信頼できる」ではない。 「なぜ動いたか」がわかって、初めて信頼できる。

それがわからないなら、 「動かなかった時の逃げ道」を先に設計しておく。

そういう準備の仕方を、今回学んだ。 詳細な技術的検証と現場復帰の手順は、 別途記事にまとめる予定だ。


今回の現場でTT350Oが最後まで仕事をしてくれた。 キャッチライト専用という割り切りが、 かえってシンプルな運用を可能にした。 TTL直付けの安定感は、X3を介したどんな設定より信頼できた。

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📦 この記事で使った機材

キャッチライト専用と割り切った日に、 一番頼りになった機材だった。


▍本日の調律セット

複雑な通信をしない。それだけで現場が静かになる。

信頼するには、なぜ動くかを知る必要がある。

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