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※本記事は個人の体験に基づいた情報提供です。
正直に告白すると、私は最新のSF映画を観て、途中で「ストーリーの外」へ放り出されてしまった。
アマプラで気軽に現像した『エイリアン:ロムルス』。最新のVFXで磨き上げられた映像美に期待していたのだが、私の脳が捉えたのは、精密な描写ではなく「構造的な違和感」というノイズだったのだ。
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アンディの首筋に見た「道理」の欠如
劇中、アンドロイド・アンディの首元でいくどとなくシャカシャカと回る回転体。これを観た瞬間、私の脳裏には『タイムボカン』のチョロ坊が鮮明に浮かび上がった。
チョロ坊の背中にあるゼンマイを巻けば、それは直接的な「動力」となり、彼を動かすエネルギーへと変換される。子供の目にもクッキリと伝わる、誠実な物理的必然性だ。
※いや、タイムボカンにも色々と言いたいことはある人は居るだろうが、それらがこれぼど没入感を阻害するものにはならなかった。
対して、アンディのそれはどうだろうか。差し込まれたのはデジタルなチップ(データ)なのに、なぜか首元でアナログ的に「くるくる」と回すこと数回。この演出には、チョロ坊のような動力としての意味も、機構上の道理も欠如している。
何を意図してこうなったのか、その解釈に苦しむこと自体が、物語への信頼を損なわせるのだ。道具としての道理を無視した安易な演出は、観客の没入感を静かに削ぎ落としていく。
ストーリーに感じた「既視感」という名のピンボケ
物語そのものについても、正直な感想を述べたい。
今回の『ロムルス』は、シリーズ1作目と2作目、そして『プロメテウス』の要素をかき集めて再構築したものだ。かつての絶望的な恐怖や、人類の起源に迫る壮大な哲学をもう一度現像しようという意図は伝わる。
しかし、観終わって残ったのは「名シーンの寄せ集め(コラージュ)」を見たような感覚だった。
『プロメテウス』で提示された「黒い液体」の恐怖は、今作では「黄色い試験管」へとスケールダウンし、あの圧倒的な神秘性は「単なるパニックの引き金」として消費されてしまった。かつて私たちが震えたのは、未知の生命体への畏怖だったはずだが、今作のそれは「どこかで見た構図」の再放送に終始している。
高精細な映像で過去をなぞることに心血を注ぐあまり、物語としての新しい「ピントの合わせ方」を忘れてしまったのではないか。そんな物足りなさが、全編に漂っていた。
ナヴァロの変異シーンと、作り手の「フィルター」
さらに「思考のピント」が激しくボケたのが、ナヴァロの変異シーンだ。
身体の中に未知の生物が宿り、内側から突き破ろうとしている極限状態。死の恐怖に直面している人間が、あんなふうに「特定の部位が映らないよう計算し尽くされた、不自然なはだけ方」をするだろうか?
これは「生存本能」よりも、レーティングや倫理といった「映像的な検閲(大人の事情)」を優先した結果だろう。あまりに不自然なシャツの脱ぎ方に、私は「これは一人の人間の苦痛ではなく、撮影上の都合を見せられているのだ」とメタな思考を強要され、興味が完全に削がれてしまった。
そもそも、今回の新型?エイリアンはこの後には産道を通ってでてきている。同じ作品の中でエイリアン新旧の違い?はあれど、人間の骨格上からも骨に邪魔されないお腹から出てくるのが物理的な正解ではないだろうか。
結論:私たちは「物理的な納得感」に飢えている
今のハリウッド映画は、CGの画素数こそ凄まじいが、物語の「構造的な解像度」や「人間描写のピント」は、驚くほど低いまま放っておかれている。
表面だけを上書きし続けても、私たちが求めている「手触りのあるリアリティ」には届かない。チョロ坊のゼンマイのような、泥臭くも誠実な因果関係。それこそが、物語を「自分事」として捉えるために必要な要素なのだ。
私はこれからも、表面的な綺麗さに惑わされることなく、物事の「構造」に正しくピントを合わせ続けていきたい。
🛍️ あわせてチェック:物語の解像度を深める作品たち
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※本記事は個人の体験に基づいた情報提供です。
最新作『ロムルス』が提示した映像美と、その裏にある構造的な問い。自身の目でその「ピント」を確かめるための、観測に欠かせない2作品です。
1. 自身の目で「道理」を現像する:『エイリアン:ロムルス』
デジタルとアナログが交錯する最新作。劇中のアンディの挙動や、ナヴァロの変異シーンなど、本記事で触れた「違和感」をぜひご自身の視点で検証してみてください。
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2. 全ての「ピント」の原点:『プロメテウス』
今作でも重要な鍵を握る「黒い液体」。物語のスケールを決定づけたこの前日譚を観ることで、ロムルスにおける「スケールダウン」の正体がよりクッキリと浮かび上がります。
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