「わぁ、あの列車かっこいい!」「この風景と列車、一緒に撮れたら素敵だろうな…」
旅先で心惹かれる鉄道の風景に出会ったとき、スマホでパシャリ!もいいけれど、「もっと本格的に、自分の手で感動を切り取りたい!」そう思ったことはありませんか?
一眼カメラやミラーレスカメラを手に取ったものの、なんだか設定が難しそうで…と、一歩踏み出せないでいるあなたへ。大丈夫です!この記事を読めば、鉄道写真の基本的なカメラ設定から、「こんな写真が撮りたい!」を叶えるシーン別の応用テクニックまで、まるっと分かっちゃいます。
こんにちは!旅と写真が好きなカメラマンの りょう です。実は僕も、今も昔もカメラの設定に四苦八苦している一人(笑)。でも、いくつかのポイントを押さえるだけで、見違えるほど素敵な写真が撮れるようになるんです。
今回は、特に「カメラ始めたばかりだけど、おしゃれでエモい鉄道写真を撮ってみたい!」というあなたに向けて、専門用語はなるべく分かりやすく、親しみやすい言葉で解説していきますね。一緒に鉄道写真の世界を覗いてみましょう!
忘れちゃいけないもの
設定の前に、2点だけ!!
SDカード(メディア)とバッテリー
それぞれ、現地に着いたらなかったという経験があります。。。
- SDカードは観光地価格でご購入。
- バッテリーの残量が厳しかった時は、フィルム時代に戻ったつもりで数枚、ここぞ!!というときだけ電源を入れて撮りました。
この2点、スマホとお財布の次に要チェックです!!!
では本題のカメラの設定に入りましょう。
まずはここから!鉄道写真の「キホン」のカメラ設定
「シャッタースピード?絞りって何…?」カメラの専門用語って、最初はちょっと戸惑いますよね。でも大丈夫!ここでは、動きの速い列車をカッコよく撮るための、絶対に押さえておきたい基本的な設定をピックアップしてご紹介します。
撮影モードは「S」か「Tv」が最初の相棒!
- カメラには色々な撮影モードがありますが、鉄道写真の基本は「S(シャッタースピード優先AE)」モード(キヤノンのカメラなら「Tv」モード)です。
- これは、「これくらいの速さでシャッターを切りたい!」というシャッタースピードを自分で決めると、カメラが自動で明るさを調整してくれる便利なモード。動きのある列車を撮るなら、まずこのモードにセットしてみましょう!
- キーワード: 撮影モード, シャッタースピード優先, Sモード, Tvモード
ブレさせない!シャッタースピードの魔法
- これが一番大事かも!走行中の列車をピタッと止めたいなら、シャッタースピードは最低でも「1/500秒」以上を目安に。新幹線みたいにビューン!と速い列車なら、「1/1000秒~1/2000秒」くらいにすると、ブレずにシャープな写真が撮れますよ。
- 逆に、背景を流して躍動感を出す「流し撮り」(後で詳しく説明しますね!)に挑戦するなら、「1/30秒~1/125秒」くらいが目安。最初はちょっと難しいけど、決まると最高にカッコいいんです!
- キーワード: シャッタースピード, 手ブレ防止, 被写体ブレ, 流し撮り
ピントの合う範囲を決める「絞り(F値)」
- 「絞り(F値)」は、レンズから入る光の量を調整するだけでなく、ピントの合う範囲(被写界深度)をコントロールする役割も。
- 列車全体にしっかりピントを合わせたいなら、「F5.6~F11」くらいに。風景も列車もくっきり写したいときにおすすめです。
- 逆に、背景をふんわりぼかして列車を主役にしたい!そんな時は、「F2.8~F5.6」など、数字の小さい開放F値に近い値を選んでみましょう。望遠レンズを使うと、よりボケやすくてドラマチックな写真になりますよ。
- シャッタースピード優先モードならカメラが自動で設定してくれますが、「流し撮り」などでシャッタースピードを遅くしたいのに明るすぎる!なんて時は、絞りが一番小さい数字(F22とか)になっても光が入りすぎちゃうことがあります。そんな時は「NDフィルター」というサングラスみたいなフィルターが役立ちます。
- キーワード: 絞り, F値, 被写界深度, パンフォーカス, 背景ぼかし
写真の明るさを左右する「ISO感度」
- 「ISO感度」は、カメラが光を感じる強さのこと。数値が低いほどノイズの少ない綺麗な写真になります。
- 晴れた日中なら「ISO100~400」で十分!
- 曇りや夕方など、少し暗くなってきたら「ISO400~1600」くらい。
- 夜やトンネルの中など暗い場所では「ISO1600以上」に設定することも。最近のカメラは性能が良いので、少しISO感度を上げても綺麗な写真が撮れることが多いですよ。
- カメラによっては「上限ISO感度」を設定できるオート機能もあるので、それを活用するのも賢い選択です!
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動く列車にピントを合わせ続ける!「AF(オートフォーカス)」設定
- ピント合わせはカメラにおまかせ!でも、ちょっとした設定で精度がグンと上がります。
- AFモード: 動いている列車を撮るなら、ピントを合わせ続けてくれる「コンティニュアスAF(AF-C、AIサーボ)」が基本!これ、本当に便利なんです。停車中の列車なら「シングルAF(AF-S、ONE SHOT)」でOK。
- AFエリア: 列車を捉えやすい「ゾーンAF」や「グループAF」などがおすすめ。列車の顔(ヘッドライトとか運転席あたり)にピンポイントで合わせたい!というこだわり派の方は「シングルポイントAF」も良いですね。流し撮りにも有効です。
- キーワード: オートフォーカス, AF, コンティニュアスAF, AF-C, ピント合わせ
これらの基本設定をマスターすれば、あなたの鉄道写真は格段にレベルアップするはず!最初は色々試しながら、自分のカメラと仲良くなっていくのが一番の近道ですよ。
【シーン別】もっと素敵に!応用カメラ設定で差をつけよう
基本が分かったら、次は「こんな写真を撮りたい!」という具体的なシーンに合わせた設定に挑戦してみましょう。ここでは、特におすすめのシーンと設定例をご紹介しますね。
撮影をもっと楽しく!覚えておきたい+α
- 手ブレ補正はON?OFF?:基本はONでOK!でも、流し撮りの時は専用モードがあるか確認を。三脚を使う時はOFFにするのがセオリーです。
- RAWで撮っておけば後から魔法が使える?:JPEGでも十分綺麗ですが、RAWデータで撮影しておくと、後から明るさや色味を細かく調整できるので、こだわりの一枚を仕上げたい方にはおすすめです。データ量は大きくなりますが、その価値はありますよ!
- レンズフードは名脇役!:レンズに付けるフード、飾りじゃありません(笑)。余計な光をカットして、写真が白っぽくなる「フレア」や「ゴースト」を防いでくれるので、必ず装着しましょうね。
- 水平・垂直は大事!:カメラの水準器機能があれば活用して、地面や建物が斜めにならないように意識すると、写真がぐっと安定します。
- ヒストグラムもチェック!:撮影後にヒストグラムというグラフを表示すると、写真が明るすぎ(白飛び)たり暗すぎ(黒つぶれ)たりしていないか確認できて便利です。
いちばん大切なのは「安全」と「楽しむ心」
ここまで色々な設定についてお話ししてきましたが、どんな素晴らしい写真を撮るためにも、絶対に守ってほしいことがあります。それは、安全第一ということ。
- 線路内への立ち入りや、危険な場所での撮影は絶対にダメ!
- 駅員さんの指示には必ず従いましょう。
- 他の乗客の方や、周りの人の迷惑にならないように配慮を忘れずに。
ルールとマナーを守ってこそ、本当に素敵な鉄道写真が生まれます。そして何より、楽しむこと!これが一番大切です。お気に入りの列車、心惹かれる風景、それらを自分の手で形に残す喜びを、ぜひ味わってください。
まとめ:さあ、カメラを持って鉄道写真の旅に出かけよう!
今回は、鉄道写真を撮るためのカメラ設定の基本から、シーン別の応用テクニックまでご紹介しました。
- 基本設定のポイント:
- 撮影モードは「S(Tv)」からスタート!
- シャッタースピードで動きをコントロール!
- 絞りでピントの範囲とボケ感を調整!
- ISO感度で明るさと画質をバランス!
- AF設定で動く列車もバッチリ!
- シーン別応用で表現の幅を広げよう!
- シャープな走行写真から、アートな流し撮り、旅情あふれる駅スナップまで。
- 安全とマナーを守って、撮影を楽しもう!
最初は難しく感じるかもしれませんが、実際にカメラを操作して、色々な設定を試してみるのが上達への一番の近道です。「こうしたらどう写るんだろう?」というワクワク感を大切に、あなただけの素敵な鉄道写真を見つけてくださいね。
もし、「こんな写真が撮れたよ!」「ここがよく分からなかった…」などあれば、ぜひコメントで教えてください。あなたの鉄道写真ライフが、もっと豊かで楽しいものになるよう、応援しています!
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